北海道旅行記
去年の暮れごろにやりとりをしていた男の子が網走出身だっつって、網走の場所をgoogleマップで調べたら、釧網本線(せんもうと読むらしい)という電車の存在を知る。
釧路と網走を結んでいるこの電車。
マップでその道筋を辿っていると、釧路からどんどん北へ向かっていき、知床斜里あたりからオホーツク海沿いに網走まで向かう。
地図を見るだけで、その車窓の様子が浮かんでくる・・・
の、乗りたい・・・。
そして、今年はあまり雪を見ていない。
北海道へ行こう
思い立ったら、すぐ行こう!
どうせ寒いところに行くなら徹底的に寒い時期に行きたいということで、2月の中旬に行くことに。
生まれて初めての一人旅なのでびびって1泊2日に設定。
一緒に行きたいー!と言ってくれる人もいたけど今回はどーーーしても一人で!と決めていた。
自分の中の北海道のイメージって、「淋しい」、「切ない」、「哀愁」って感じなんです。(※褒め言葉です。)その淋しさが愛おしくてたまらない。
なので、その淋しさを1人で味わうことでさらに淋しい気持ちを倍増させたいという思惑。
羽田空港からたんちょう釧路空港へ
今回は、航空券とホテルがパックになってるプランを楽天で見つけてそれにしました。
締めて、27,200円でした。
空港を降りて最初に感動したのは、「なんか木がキラッキラしてる!!何!??」
ってこと!よくよく見ると、木の枝に水滴がつらら状についていて、それが光の反射でピカピカ光っているんです。
まさに、「自然が作り出すイルミネーションや〜」って感じ。
イルミネーションを最初に始めた人はこの木からインスピレーションを感じたのかもね。
今回の旅は、徒歩で移動しようと決めてたのでまずは、空港からほど近い釧路市丹頂鶴 自然公園を目指してひたすら歩く!!
しかし程なくして、まさかの逆ヒッチハイクに出会う。
とぼとぼ歩いていたら、後ろから車で「歩きたい人?」と声をかけてくれて、まあ、歩きたい人なんだけど乗っけてもらえるなら乗っけてもらいたい人なのでお言葉に甘えて乗せてもらう。
その方は、北海道大学で温暖化の研究をされているいわゆる博士という方でした。
なぜか名刺もいただいて、一期一会の素晴らしさを感じました。
釧路市丹頂鶴 自然公園
動物園みたいな感じで丹頂鶴を見ることができるこの公園。
しかしお客さんがいなくてなんかめちゃくちゃ寂しい!!
すぐ隣が林なので野生のトンビとかタカが割と近くで見れます。
そうしてここでまた出会いが!!!
この公園のお客さんが、私と、写真を撮っているおじさんの2人きりでした。
おじさんは、丹頂鶴ではなく、トンビの写真を撮っていて、今時珍しいフィルムカメラで、1脚。
話しかけたいなあ、と思ったのですがとっても真剣に撮られていたので、まあ、あきらめるか。と、早々に受付の方へ戻って、お土産品を物色していました。
丹頂鶴をモチーフとした可愛らしい民芸品がたくさんあって、その中で私は、木でできた丹頂鶴のカスタネットが気に入ったので受付の女性に、「購入したいんですが」と尋ねたところ、奥のあったかい部屋(講習会をやるような部屋)で待っててくださいと言われたので、その中で待つことに。
すると、先ほどまで写真を撮っていたおじさんが、撮影を終えて戻ってきていた!!
これはチャンスと思い、勇気を出して声をかけました。
「いい写真撮れましたか?」
「良いのが撮れたねえ」
それから、今度鳥の写真集を出すつもりだと教えてくれました。
この後、公園から近い釧路動物園に行こうか、最初にいくつもりだった釧路湿地展望台に行こうか悩んでいたので、おじさまに「この辺りのこと詳しいですか?」と聞いたら、「俺は今から動物園にいくけど良かったら乗せていこうか?」とまた、逆ヒッチハイクしていただいたのです!!
なんてラッキーなんだ!!ありがたいーー!
そして、釧路動物園へ。
釧路市動物園
おじさんにお礼を言って、園内を一人ふらふら・・。
こんなに近くでペンギンをみたのは初めてかも!
フライトをやってて、そこでツーショット撮影ができた!めっちゃ近い!そして賢い!!!
ふらふらみて回ってものすごくお腹が空いたので、売店で100円のサブレを買ってそこで食べた。
さーじゃあ移動しよう、と、園内を出たらそこでまたカメラマンのおじさんと再会!!
もうこうなったら一緒に行動するか!と言ってくださり、正直歩くの無理っぽいなと思ってたからありがたかった!!!
おじさまは写真撮影のために釧路に10日ほど滞在するとのことでした。
私は、釧路湿地展望台に行きたかったのでまずはそこへ連れて行ってもらうことに。
阿寒国際ツルセンター
阿寒国際ツルセンター[グルス]Akan Japanese Crane Center [GRUS]
施設内に飾ってあった写真。おじさまが気に入っていた。「俺だったらもっとこうやって加工するな」とテクニックを教えてくれた。
釧路市内へ
帰りの車の中でもいろーーーんな話をしてくれて退屈せぬまま、釧路市内のホテルまで送ってくださいました!
あー、出会いに感謝。
そして、ホテルにチェックインして、ちょっと休んで、ご飯を食べに行く。
気づいたら、朝から
- 飛行機の中でチーズあられ
- 動物園でサブレ
- おじさまの車内でコーヒーのチョコみたいなお菓子
しか食ってねえ!!!
一人旅だと飯が後回しになってしまうんだなー。
で、もう完全に日も沈んで-5℃の釧路市内をひとりぶらぶら・・。
釧路フィッシャーマンズワーフMOOで初の北海道飯!!
ホッケ定食、身がぎっしりでめちゃめちゃうまい。
翌日、網走へ移動
朝ごはんをビュッフェでたらふく食べて、今回の旅のメインである、釧網本線に乗る!!
1両しかないので混んでいて、遅く行った私は、窓際に座れず・・。残念すぎる。
中国人観光客が多かった。北海道はいつ行っても中国人観光客が多いです。
が、観光客たちは、知床斜里駅で降りて行ったので念願の窓際GET!!
遠くにキツネも見えました。
網走刑務所
ささーっと見て、さあ、女満別空港まで歩こう、とずんずん歩いていたら、途中で歩道がなくなる・・。
ちょうどそこにバス停があり、男性がバスを待っていたので、「女満別空港まで歩こうと思ってたんですが・・無理ですかね?」と声をかけると、「無理です」と嘲笑される。
スーーーーン。
確かに雪の中を歩いているので疲労は普通に移動している時の倍ほどに感じる。
バスの到着まであと10分・・・。
・・・・バス、待とう。
3時間前に女満別空港に着く
はやーーーー。
まあ、でも、空港の周りでも散歩すればいいか!
と思い、少し歩き出すも、さみいし、疲労感ハンパないしで早々に空港内のあったかい椅子に腰掛けて寝る。
ある程度回復してきたら、お土産コーナーを見て回って友人にお土産を購入。
まとめ 一人旅、最高!
一人旅した!と話すと、「えーさみしい!」とか、「危ないからやめなよ!」とか保守的な意見を言う人もいたんだけど、私は一人旅してみたほうがいいと思います。
なんていうか、思い出が全部濃いんだよね。
友人と旅に行って思い出を共有するのもとても尊いことだと思うんですが、一人だとそれら全部が自分だけの大切な思い出になる。
そういう経験ってなかなかできるものではないと思います。
なので、これからも一人旅に行くぞ!
次はフィンランドの予定!